AO入試に受かりやすい人の特徴|合格に近づく準備の共通点

AO入試に受かりやすい人の特徴を、準備の状態のチェックリストで解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が文部科学省などの公的機関と、各大学・専門学校の公式サイトや募集要項の公開情報を調べて独自に執筆しています。入試の日程・選考内容・出願条件は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学・専門学校の募集要項で確認してください。

AO入試に受かりやすい人って、どんな人なんだろう、と気になりますよね。

結論から言うと、AO入試に受かりやすい人は「特別な実績がある人」より「準備ができている人」です。志望理由を自分の言葉で話せて、経験と学びたいことがつながっている人ほど、書類でも面接でも強くなります。

この記事を読むと、自分の準備がどこまで進んでいるかをチェックでき、足りないところを埋める順番が分かります。

目次

AO入試に受かりやすい人とは?性格より「準備の状態」で見よう

先に結論

明るい、話し上手といった性格は、合否を決める中心ではありません。見られるのは、その大学・学科で学ぶ理由と意欲が、書類と面接で伝わるかどうかです。

『AOに受かる人って、生徒会長とか全国大会に出た人でしょ?』と思っている方もいるかもしれません。

実は、そうとは限りません。AO入試(今の正式名称は総合型選抜)は、文部科学省の実施要項(2027年度入試)で次のように定められています。

詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接などを組み合わせ、能力・適性や学習意欲、目的意識などを総合的に評価する入試、です。

つまり見られているのは「すごい経歴」より「学ぶ意欲と目的がはっきりしているか」なんです。

言いかえると、受かりやすい人は「何を学びたいか」を自分で説明できる人です。ここは、今からでも十分に準備できるところですよね。

実績がなくても出願を歓迎している大学もある

例えば慶應義塾大学 総合政策・環境情報学部のAO入試(2026夏秋AO)の要項には、こんなQ&Aがあります。

学習以外の特別な活動実績がなくても、学業優秀でSFCで学びたいことを明確に持っている人の出願を歓迎する、という内容です。

日本経済大学の探究評価型入試(2027年度)も、外部の大会などでの発表について「大会の規模やレベルは問わない」としています。

よくあるイメージ実際に見られやすいこと
全国大会レベルの実績がある経験から何を考え、何を学びたくなったか
話すのが上手質問に対して自分の言葉で答えられるか
評定がとても高い出願条件を満たし、学ぶ姿勢が伝わるか
性格が明るい大学の学びと自分の目的が合っているか

もちろん、大学や方式によって評定の条件や実績の要件があるものもあります。それでも土台になるのは、どの方式でも「準備の状態」です。

受かりやすい人の準備チェックリスト

当てはまる数より「書けない項目」を見つける

このチェックリストは、合格を約束するものではありません。今の自分がどこでつまずきそうかを見つけるために使ってみてください。

AO入試に受かりやすい人に共通する準備を、チェックできる形にしました。

合格に近い人の準備の状態
  • 志望理由を一文で言える
  • その大学・学科でなければいけない理由を複数言える
  • 高校での経験を、できごとと気づきに分けて話せる
  • 入学後に学びたいことを、授業やゼミの言葉で説明できる
  • 志望理由書を誰かに読んでもらい、書き直したことがある
  • 面接の練習で、予想外の質問に答えたことがある
  • 募集要項で出願資格・選考方法・日程を確かめた

一つずつ、どういう状態なら「できている」と言えるかを見ていきます。

準備の項目できている状態の例まだの状態の例
志望理由「地域の高齢者の移動の問題を、まちづくりの面から学びたい」と言える「興味があるから」「家から近いから」で止まる
大学を選んだ理由カリキュラムや学べる分野を具体的に挙げられる「雰囲気がいい」「有名だから」だけ
経験の言葉化何をして、何に気づき、何を学びたくなったかを話せるできごとの説明だけで終わる
入学後の計画1年次から学びたい授業や分野を挙げられる「いろいろ学びたい」
書類の書き直し先生などに読んでもらい、何度か直した一人で一度書いただけ
面接の練習深掘りの質問に答える練習をした想定問答を丸暗記しただけ

志望理由が一文で言えるかが最初の分かれ道

いちばん大事なのは、最初の項目です。

例えば、面接でこう聞かれたとします。

「なぜこの学科を選んだのですか」

この時に、ひと呼吸で答えの芯を言えるかどうか。ここがあいまいだと、書類も面接も話がぶれやすくなるんです。

志望理由の作り方は、AO入試の志望理由書の書き方で構成の型から紹介しています。

AO入試に受かりやすい人の準備の状態を、志望理由・経験の言葉化・書類の書き直し・面接練習のチェック項目で示した図解

足りないところを埋める順番

埋める順番は「志望理由、経験、書類、面接」

足りない項目が多くても大丈夫です。順番を守って一つずつ埋めれば、準備はちゃんと前に進みます。

『チェックしてみたら、ほとんど当てはまらなかった…』という方もいるかもしれません。

でも、落ち込む必要はありません!ほとんどの人は、最初はそこからのスタートです。

次の順番で埋めていくと、手戻りが少なくて済みます。

順番埋めることやることここが後回しだと困る理由
1志望理由の芯学びたいテーマを一文で書く書類も面接も軸が決まらない
2経験の棚おろし高校での経験を書き出し、気づきを添える志望理由を支える材料がない
3大学研究カリキュラム・学べる分野・要項を読む「なぜこの大学か」が言えない
4書類の下書きと書き直し先生などに読んでもらい直す締切直前に慌てる
5面接の練習書類をもとに深掘りの質問に答える書類と話が食い違う

経験は「すごさ」より「気づき」

2番目の経験の棚おろしで、手が止まる方も多いですよね。

『部活も普通だったし、書けることなんてない』と感じても、心配しなくて大丈夫です。例えば、毎朝の電車で見かけた光景から考えたこと、アルバイトで困ったこと、授業で引っかかった話題も、立派な材料になります。

大切なのは、そのできごとから何に気づき、なぜ大学で学びたくなったのかをつなげることです。書けることの見つけ方は、AO入試で活動実績がない時の書類の書き方で詳しく紹介しています。

出願条件を満たしているかも「準備」のうち

準備の状態には、出願できる条件を満たしているかどうかも含まれます。

『評定が少し足りないから、もう無理かも』と思った方も、すぐにあきらめなくて大丈夫です。資格で評定を補える方式もあるんです。

例えば玉川大学の総合型入学審査(2027年度)では、文学部の学業条件が「全体の学習成績の状況3.3以上」、または「2.8以上で指定の資格・検定を1つ以上取得」となっています。

高1・高2の方なら、評定を保ちながら、志望分野に合う資格に挑戦しておくのも立派な準備です。

AO入試の準備で足りないところを、志望理由・経験・大学研究・書類・面接の順に埋める流れを示した図解
今週からできる準備
  1. 学びたいテーマを一文で書き、机の前に貼る
  2. 高校でしたことを思いつく限り書き出し、それぞれに「気づいたこと」を一言添える
  3. 志望学科のカリキュラムを読み、気になる授業をいくつか選ぶ
  4. 一文の志望理由・経験・授業をつないで、短い下書きを作る
  5. 下書きを担任の先生に見てもらう日を決める

一人で書き直しを重ねるのが不安な時は、総合型選抜の対策塾の無料相談で、今の下書きを見てもらうのも一つの方法です。どこから直せばいいかが分かるだけでも、ずいぶん楽になります。

AO入試ガイド

志望理由書・面接・小論文の準備に不安がある方へ

AO入試(総合型選抜)は、書類と面接の準備で差がつきやすい入試です。一人で進めるのが不安な時は、総合型選抜の対策を専門にしている塾の無料相談で、今の準備の状況と志望校に合う進め方を聞いてみましょう。

無料ホワイトアカデミー高等部の無料相談を見る

オンラインと対面から相談の形を選べます。指導の内容や料金は公式サイトで確かめてください。

落ちやすい人に多いつまずき

つまずきは準備の順番で防げる

不合格になる理由は大学から公表されないので、はっきりとは分かりません。ただ、準備の途中で起きやすいつまずきには共通点があります。

AO入試で苦戦しやすいパターンを、直し方と一緒に並べてみました。

つまずきどう見えてしまうか直し方
志望理由がどの大学にも当てはまるその大学でなくてもいいように見えるカリキュラムや学べる分野の名前を入れる
実績の説明だけで終わる何を学びたいかが伝わらない気づきと入学後の学びにつなげる
書類と面接の話がずれる書類を自分で書いていないように見える書類を読み返してから面接練習をする
暗記した答えをそのまま話す深掘りの質問で止まる答えの芯だけ覚え、言い回しは毎回変える
締切直前に書類を書く書き直しの時間がない出願期間から逆算して下書きの日を決める

書類は自分の言葉で書くことが前提

最近の募集要項では、書類を本人が書くことがはっきり求められています。

九州大学の総合型選抜(2027年度)は、志望理由書などは本人の自筆が原則です。生成系AIツールを含め本人以外が作ったと認められた場合は、不正行為とみなして入学許可を取り消すことがあると明記しています。

よくある失敗

文章を整えようとして、他人の例文や生成AIの文章に寄せすぎることです。面接で深く聞かれた時に、自分の言葉で説明できなくなります。

2027年度入試からは、総合型選抜で面接による評価を行うことになりました。

書類と同じ内容を、自分の言葉で話せるようにしておくことが大切です。面接の準備はAO入試の面接対策でまとめています。

AO入試に受かりやすい人についてよくある相談

相談の多くは「自分は向いているか」

知恵袋などでは、自分がAO入試に向いているかを気にする相談がよく見られます。

よく見かける相談から、3つを選んで答えていきます。

受かりやすい人と落ちやすい人の特徴を知りたい

「AO入試に受かりやすい人の特徴と、落ちやすい人の特徴を教えてほしい」という相談です。

この記事のチェックリストのとおり、受かりやすい人は準備の状態が整っている人です。落ちやすい人は、志望理由があいまいなまま書類を書き始めてしまう人に多い傾向があります。

性格は変えにくいですが、準備の状態は今日から変えられます!そこに目を向けてみてください。

活動をたくさんしている人と、全然していない人、どちらが受かる?

「学校でいろいろな活動をしている人と、まったくしていない人、どちらが受かりやすいのか」という相談もありました。

活動が多いほうが、書く材料は増えます。ただ、慶應SFCの要項のように、特別な活動実績がなくても学びたいことが明確な人の出願を歓迎している大学もあります。

活動の数より、一つの経験から何を考えたかを深く話せるかどうかが大切です。

専願のほうが併願より受かりやすい?

「AO入試は併願より専願のほうが受かりやすいのか」という相談も多いです。

結論から言うと、方式によって違います。大阪青山大学の総合型選抜(基礎学力型・2027年度)のように、専願で出願すると総点に加算がある方式もあります。

一方で、そうした優遇がない方式もあります。専願は合格したら入学を約束するものなので、本当にその大学が第一志望かどうかで決めるのがおすすめです。

よくある質問

AO入試に受かりやすい人はどんな人ですか?

志望理由を自分の言葉で話せて、高校での経験と大学で学びたいことがつながっている人です。性格や実績の大きさより、準備の状態が大きく関わります。

実績がなくてもAO入試に受かりますか?

方式によっては受けられます。慶應SFCのAO入試の要項では、特別な活動実績がなくても学びたいことが明確な人の出願を歓迎するとしています。ただし、実績を出願要件にしている方式もあるので要項で確かめましょう。

話すのが苦手でもAO入試に向いていますか?

向いていないとは言えません。面接では上手に話すことより、質問に自分の言葉で答えることが大切です。練習を重ねれば、答えの芯を言えるようになります。

評定が低いと、AO入試には受かりにくいですか?

評定の基準がある方式では、まず出願条件を満たす必要があります。一方で、目白大学のFAQのように「学習成績の状況だけで合否判断することはありません」と書いている大学もあります。評定以外の書類や面接の準備で、伝えられることはたくさんあります。

受かりやすい人になるには、何から始めればいいですか?

まず、学びたいテーマを一文で書くところから始めてみてください。その一文が決まると、経験の選び方や大学の調べ方が決まり、書類と面接の準備が進めやすくなります。

まとめ

この記事の要点
  • AO入試に受かりやすい人は、性格より「準備の状態」が整っている人
  • 志望理由を一文で言えることが、書類と面接の両方の土台になる
  • 足りないところは「志望理由、経験、大学研究、書類、面接」の順で埋める
  • 実績の大きさより、経験から何に気づき何を学びたいかを話せるかが大切
  • 書類は自分の言葉で書き、面接で同じ内容を話せるようにしておく
AO入試ガイド

AO入試ガイド 編集部

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