AO入試のやり方|エントリーから合格までの手順を順番に解説

AO入試のやり方を、エントリーから合格・入学前課題までの手順で解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が文部科学省などの公的機関と、各大学・専門学校の公式サイトや募集要項の公開情報を調べて独自に執筆しています。入試の日程・選考内容・出願条件は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学・専門学校の募集要項で確認してください。

AO入試を受けてみたいけれど、何から手をつければいいのか分からない。そんな方も多いですよね。

結論から言うと、AO入試のやり方は「志望校を決める、書類を作る、出願する、選考を受ける、合格後の準備をする」という順番で進みます。大学によって間にエントリーや面談が入るので、その分だけ早めに動くのがコツです。

この記事を読むと、エントリーから合格、入学前課題までの手順と、つまずきやすい所が順番に分かります。

目次

AO入試のやり方は?まず全体の流れをつかもう

先に結論

AO入試は、大学の正式名称では2021年度入試から「総合型選抜」と呼ばれています。書類と面接を中心に、時間をかけて評価される入試です。やることは多いですが、順番さえ分かれば一つずつ片づけられます。

『AO入試って、願書を出して面接を受ければいいんでしょ?』と思っている方もいるかもしれません。

実は、出願の前に志望校研究や書類づくり、大学によってはエントリーや面談があります。合格してからも、入学前の課題が出ることがあるんです。

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項(2027年度入試)では、総合型選抜は詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等を組み合わせて評価する入試とされています。「入学志願者自らの意志で出願できる公募制という性格」とも書かれています。

2027年度入試の大まかなスケジュール

実施要項で決まっている日程のルールは、次のとおりです。

項目2027年度入試(2026年秋実施)のルール
総合型選抜の願書受付2026年9月1日以降
総合型選抜の結果発表2026年11月1日以降
学校推薦型選抜の願書受付2026年11月1日以降
大学入学共通テスト2027年1月16日・17日

これは「この日より前にはしない」という全体のルールです。実際の出願日や試験日は大学ごとに違うので、志望校の募集要項で確かめましょう。

また2027年度入試からは、総合型選抜と学校推薦型選抜で面接による評価を行うことになりました。どの大学を受けるにしても、面接の準備は外せません。

AO入試の仕組みそのものを先に知りたい方は、AO入試とは?総合型選抜との関係と仕組みから読んでみてください。

エントリーから合格までの10ステップ

10のステップに分けると迷わない

AO入試のやり方を、志望校研究から入学前課題までの10ステップに分けました。自分が今どこにいるかを確かめながら進めてみてください。

『やることが多すぎて、どこから始めればいいか分からない…』という声はとても多いです。

そこで、AO入試の流れを10ステップの手順表にしてみました。大学・専門学校によっては飛ばすステップもあります。

ステップやることここで決まること
1志望校・学部を調べる受ける大学と方式
2募集要項を読む出願資格・書類・日程
3オープンキャンパスや説明会に行く志望理由の材料
4エントリーする(ある学校だけ)出願できるかどうか
5志望理由書などの書類を作る一次選考の評価
6出願する受験の申し込み
7一次選考(書類)を受ける二次に進めるか
8二次選考(面接・小論文など)を受ける合否
9合格発表と入学手続入学の確定
10入学前課題に取り組む入学後のスタート
AO入試のやり方を志望校研究から入学前課題までの10ステップで上から順に並べた図解

ステップ1〜3:志望校を決めて募集要項を読む

最初にやるのは、受ける大学と方式を決めることです。

総合型選抜は、同じ大学でも学部ごとに方式や選考内容が違います。例えば龍谷大学の学部独自方式(2027年度入試)では、政策学部はプレゼンテーションと面接、社会学部は小論文と個人面接というように、第二次選考の中身が学部で分かれています。

募集要項では、次の4つに印をつけながら読んでみてください。

募集要項で印をつける所
  • 出願資格(評定の基準、既卒も出せるか、専願か併願か)
  • 提出書類の種類と字数
  • エントリー・出願・試験・発表の日付
  • 二次選考で何をするか(面接・小論文・プレゼンなど)

オープンキャンパスは、志望理由を書く材料を集める場でもあります。模擬授業を受けたら、その日のうちに感じたことをメモしておくと、あとで書類を書く時にとても助かります。

ステップ4:エントリーがある学校とない学校

大学によっては、出願の前に「エントリー」という手続きがあります。

大手前大学の総合型選抜(2027年度入試)は、Webエントリーと課題提出、面談、出願可否の通知を経てから出願する流れです。一方、慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部のAO入試(2026夏秋AO)は、要項の出願手順に事前エントリーや面談の手順は書かれていません。

専門学校では、エントリーと面談を経て出願する形が多く見られます。東京都専修学校各種学校協会の確認事項では、2027年4月入学のAO入試のエントリー開始は6月1日以降、願書受付は9月1日以降とされています。

ステップ5:書類を作る

書類はAO入試の中心です。志望理由書、活動報告書、自己推薦書など、大学ごとに求められるものが違います。

例えば北星学園大学の総合型選抜(2027年度入試)では、学修計画書として志望理由400字・活動報告300字・学修計画800字を書きます。書く量が多いので、下書きは早く始めておきましょう。

志望理由書の組み立て方は、AO入試の志望理由書の書き方で詳しく解説しています。

ステップ6〜8:出願して選考を受ける

出願では、Web入力と検定料の支払い、書類の郵送をセットで行う大学が多いです。

注意したいのが「二段階の出願」です。明治学院大学の自己推薦AO入学試験(2027年度)は、第一次出願のあと、第一次選考を通った人だけが第二次出願をします。龍谷大学の学部独自方式も、第一次選考を通っても第二次選考に改めて出願が必要と書かれています。

二次選考では、面接に加えて小論文やプレゼンテーション、グループディスカッションなどがあります。面接の準備はAO入試の面接対策を見てみてください。

ステップ9〜10:合格発表から入学前課題まで

合格したら、入学手続の締切までにお金の納付と書類の提出を済ませます。

実施要項では、大学は入学手続をした人に、入学までに取り組む課題を出すなどの準備をするよう努めることになっています。特に12月以前に手続をした人には積極的に行うとされています。

例えば明治学院大学の自己推薦AOでの入学者は、入学前教育の受講が必須とされています。龍谷大学も、合格発表から入学までの入学準備サポートプログラムを行っています。

ステップごとに使う書類と、準備を始める時期

書類は「出願の月」から逆算して準備する

総合型選抜の出願は2026年9月1日以降(2027年度入試)です。夏休みが終わる頃には書類がほぼ仕上がっている、という状態を目指すと慌てずにすみます。

『書類っていつから書けばいいの?』と迷う方も多いですよね。

ステップごとに使う書類と、準備を始める時期の目安を表にしました。時期は高校3年生で受ける場合の考え方です。

ステップ使う書類・もの準備を始める時期の目安
志望校研究大学案内、Webサイト、募集要項高2の終わりから高3の春
オープンキャンパス参加した記録、メモ高3の春から夏
エントリーエントリーシート、課題学校が決めた期間の前
書類づくり志望理由書、活動報告書、自己推薦書高3の春から夏休み
出願願書、調査書、検定料の支払い出願期間の前に調査書を頼む
二次選考面接の想定問答、小論文の練習ノート書類を出したあとすぐ
入学前入学前課題合格発表のあと

調査書は高校にお願いして出してもらう

意外と忘れがちなのが調査書です。調査書は高校が作る書類なので、自分では用意できません。

担任の先生には、こんな形で早めに伝えておくとスムーズです。

「〇〇大学の総合型選抜に出願するので、調査書の発行をお願いできますか。出願期間は〇月〇日からです」

生成AIの使い方にも決まりがある

書類づくりで気をつけたいのが、生成AIの扱いです。

慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部のAO入試では、補助的に使うのはかまわないとしつつ、生成AIが作った志望理由などは受験生独自の成果物とみなさないと書かれています。九州大学の総合型選抜(2027年度入試)は、本人以外が作ったと認められた場合は不正行為とみなし、入学許可を取り消すことがあると明記しています。

よくある失敗

書類の文章をAIに作らせて、そのまま出してしまうこと。大学によっては不正行為として扱われます。考えを整理するために使う場合も、最後は自分の言葉で書き直しておきましょう。

いつ何をするかを学年ごとに知りたい方は、AO入試の準備はいつから?も参考になります。日程の細かい見方はAO入試はいつ?総合型選抜の時期でまとめています。

大学と専門学校でやり方はどう違う?

専門学校は「面談で出願資格をもらう」形が多い

大学は書類選考と面接・小論文などの二段階が多く、専門学校はエントリーと面談のあとに出願する形が多く見られます。名前も、大学は総合型選抜、専門学校は今も「AO入試」と呼ぶことが多いです。

『専門学校のAO入試も、大学と同じやり方でいいの?』と気になる方もいますよね。

流れはかなり違います。文部科学省の「#知る専」では、専門学校のAO入試について、出願条件として事前のオープンキャンパスや説明会への参加が課されていることもあると説明しています。

大学の総合型選抜
  • 出願後に一次選考(書類)と二次選考がある
  • 二次選考で面接・小論文・プレゼンなどを受ける
  • 専願と併願は方式ごとに大学が決める
専門学校のAO入試
  • 出願の前にエントリーと面談がある
  • 面談で出願資格を認められてから出願する
  • 専願の形が多い

専門学校の例:面談のあとに出願する

例えば辻調理師専門学校(大阪)のAO入試(2027年4月入学)は、エントリーして面接を受け、出願資格を認められた人が出願する流れです。面接に通ることがそのまま入学確定ではなく、出願して書類選考を経てから合格通知が届きます。

服部栄養専門学校のAO入試も、エントリーシートの提出、面接、出願書類の提出という順番です。

大学の総合型選抜と専門学校のAO入試で、出願と選考の順番がどう違うかを2列で比べた図解

専門学校のAO入試の全体像は、専門学校のAO入試とは?で詳しく紹介しています。

大学でもエントリー型の方式がある

大学でも、専門学校のようにエントリーから始まる方式があります。

梅花女子大学の総合型AO入試(2027年度)では、オープンキャンパスの個別相談ブースなどでエントリーし、「AOエントリー証明書」を受け取ってから出願します。こうした方式は、エントリーの期限を過ぎると出願できないので、先に日付を押さえておきましょう。

つまずきやすい所のチェック

つまずきの多くは「日付」と「出願の条件」

AO入試でつまずく所は、書類の中身より、日付の勘違いや出願条件の見落としであることが多いです。出す前に一度、次のチェックを通してみてください。

『書類はがんばって書いたのに、手続きで失敗したらどうしよう』と不安になりますよね。

実際によくあるつまずきを、ステップごとにまとめました。

AO入試の出願前に、封筒と書類を並べて締切や字数を確かめている様子の写真
つまずきやすい所起きやすいこと防ぎ方
締切の書き方「必着」と「消印有効」を取り違える要項の締切の書き方を写しておく
二段階の出願第二次出願を忘れる一次の結果発表日に予定を入れる
専願の条件入学の確約を見落とす出願資格の欄を声に出して読む
同じ日の試験同日実施の入試に両方出す試験日をカレンダーで重ねて見る
書類の字数字数オーバーや不足下書きの段階で字数を数える
調査書発行が間に合わない出願期間の前に先生へ頼む
出願前の最終チェック
  • 出願期間と締切の書き方(必着か消印有効か)を確かめた
  • 専願か併願か、入学の確約が要るかを確かめた
  • 書類の字数と枚数が要項どおりになっている
  • 調査書の発行を先生にお願いした
  • 一次選考の結果発表日と二次の出願期間を予定に入れた

専願の入試は合格したら入学が前提

とくに気をつけたいのが、専願の入試です。

例えば玉川大学の総合型入学審査(Ⅰ期・Ⅱ期、2027年度)は、本学を第一志望(専願)とし、合格した場合に入学を確約できることが出願資格です。日本経済大学は「総合型選抜は全て専願入試です」としています。

『とりあえず出しておこう』と軽い気持ちで専願の入試に出すと、あとで別の大学に行きたくなった時に困ることも。専願かどうかは、出願前に家族とも話しておきましょう。

同じ日の試験は両方受けられない

大東文化大学の総合型選抜(2027年度)では、同じ日に行う他の入試との併願はできないとされています。デジタルハリウッド大学も、試験日が同じ選抜区分は重複して受けられないとしています。

併願の組み立て方はAO入試は併願できる?で詳しく解説しています。

AO入試のやり方でよくある相談

悩みの多くは「どんな入試か」と「手続きのしかた」

知恵袋などでよく見かける相談は、入試の中身よりも手続きの具体的なやり方に関するものが目立ちます。

AO入試のやり方について、よく見かける相談を3つ選んで答えていきます。

AO入試って、そもそもどんなやり方の入試?

「AO入試とはどんなやり方の入試なのか」「成績がよくないと受からないのか」という相談です。専門学校のAO入試について聞く人も多くいます。

大学の総合型選抜は、書類と面接などで、学ぶ意欲や目的意識を総合的に見る入試です。評定の基準があるかどうかは大学・方式によって違います。

例えば帝京大学の総合型選抜(2027年度)は、学習成績の状況を出願基準として設けていません。一方で、龍谷大学の学部独自方式の心理学部のように、評定の基準がある方式もあります。

エントリーシートを郵送する時の送り方が分からない

「遠くの大学にエントリーシートを送りたいけれど、速達の出し方が分からない」という相談もありました。

まずは要項で、締切が「必着」か「消印有効」かを見てみてください。必着なら締切日までに届く必要があり、消印有効なら締切日の消印までに出せば間に合います。

送り方に迷ったら、郵便局の窓口で「この日までに届けたい」と伝えて相談すると安心です。指定の封筒や宛名ラベルがある大学も多いので、それも確かめておきましょう。

出願要件を満たしていなかったら、もう受けられない?

専門学校のAO入試で、出願の要件を満たしていなかった場合にもう一度受けられるのか、という相談です。

これは学校ごとに決まっています。例えば辻調理師専門学校(2027年4月入学)は、出願資格を認められなかった場合、1回だけ別の募集期で再エントリーできると案内しています。

『もう一度チャンスがあるか』は、学校の入試担当に聞くのがいちばん確実です。聞く時は、こんな言い方で大丈夫です。

「AO入試で出願資格をいただけなかったのですが、別の期に再エントリーはできますか」

一人で手順を進めるのが不安な時は、志望理由書や面接を個別に見てもらえる対策塾の無料相談を使う方法もあります。塾の比べ方はAO入試の塾・予備校の選び方で紹介しています。

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よくある質問

AO入試のやり方を簡単に教えてください。

志望校を調べて募集要項を読み、必要ならエントリーをして、志望理由書などの書類を作って出願します。そのあと一次選考(書類)と二次選考(面接・小論文など)を受け、合格したら入学手続と入学前課題に進みます。

AO入試の出願はいつから始まりますか?

大学の総合型選抜は、2027年度入試では2026年9月1日以降に願書受付が始まります。専門学校のAO入試は、東京都専修学校各種学校協会の確認事項でエントリー6月1日以降、願書受付9月1日以降とされています。

エントリーは全部の大学で必要ですか?

必要な大学と不要な大学があります。大手前大学や梅花女子大学のようにエントリーから始まる方式もあれば、慶應義塾大学SFCのAO入試のように要項に事前エントリーの手順がない方式もあります。

合格したあとにもやることはありますか?

入学手続のほかに、入学前課題が出ることがあります。明治学院大学の自己推薦AOでの入学者は入学前教育の受講が必須とされているので、合格後の案内もよく読んでおきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • AO入試(総合型選抜)のやり方は、志望校研究から入学前課題までの10ステップで進む
  • 2027年度入試の総合型選抜は2026年9月1日以降に出願、11月1日以降に結果発表
  • 大学によってエントリーや二段階の出願があり、日付の見落としがつまずきの原因になりやすい
  • 専門学校はエントリーと面談で出願資格をもらってから出願する形が多い
  • 生成AIで作った書類は不正行為とされる大学もあるので、自分の言葉で書く
AO入試ガイド

AO入試ガイド 編集部

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