AO入試の準備はいつから?高1・高2・高3でやることのスケジュール

AO入試(総合型選抜)の準備をいつから始めるかと、高1・高2・高3でやることを解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が文部科学省などの公的機関と、各大学・専門学校の公式サイトや募集要項の公開情報を調べて独自に執筆しています。入試の日程・選考内容・出願条件は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学・専門学校の募集要項で確認してください。

AO入試に興味はあるけれど、準備はいつから始めればいいのか分からない、という方も多いですよね。

結論から言うと、AO入試の準備は高2のうちに動き始めるのが理想で、高3の春からでも間に合わせる方法はあります。大事なのは、出願の時期から逆算して「何をいつまでに終えるか」を決めることなんです。

この記事を読むと、高1・高2・高3でやることと、高3から始める人の短縮スケジュールが分かります。

目次

AO入試の準備はいつから始める?先に結論

先に結論

AO入試(今の総合型選抜)の出願は高3の9月から始まり、その前の夏に書類を仕上げます。そこから逆算すると、志望校探しと活動の記録は高2のうちに始めておくと安心です。

『AO入試って高3の秋に受けるんだから、高3になってから準備すればいいよね?』と思う方もいるかもしれません。

実は、試験は秋でも、書類の準備は夏に山場がきます。さらに大学によっては、夏のうちにエントリーや出願登録が始まる方式もあるんです。

AO入試は2021年度入試から、正式には「総合型選抜」という名前になりました。この記事では、なじみのある「AO入試」と並べて書いていきますね。

始める時期準備の余裕向いている進め方
高1とても大きい評定を保ちながら、興味のある分野を広く試す
高2大きい志望分野をしぼり、活動を記録し始める
高3の春少ない志望校と方式を早めに決め、書類に集中する
高3の夏以降とても少ない出願期間が残る方式を探し、受けられるものに集中する

AO入試の仕組みそのものは、AO入試とは?総合型選抜との関係と仕組みで詳しく紹介しています。

「いつから」で差がつくのは書類の中身

AO入試では、詳細な書類審査と時間をかけた面接で、学ぶ意欲や目的意識を見られます。文部科学省の実施要項にも、そう書かれています。

書類に書ける経験や考えは、一晩では作れませんよね。準備期間の長さは、書類に書ける材料の量に表れやすいんです。

2027年度入試の日程から逆算してみよう

出願は9月1日以降、合格発表は11月1日以降

文部科学省の令和9年度大学入学者選抜実施要項では、総合型選抜の願書受付は2026年9月1日以降、結果の発表は2026年11月1日以降と決まっています。

『9月出願なら、夏休みに頑張れば何とかなる?』という声もよく聞きます。

ただ、夏休みの前から動く方式もあるので、志望校の日程は早めに見ておきたいところです。2027年度入試の公式情報から、夏のうちに動きがある例を並べました。

大学・方式(2027年度入試)夏までに起きること
慶應義塾大学 法学部 FIT入試出願登録が2026年8月3日から始まる
大手前大学 総合型選抜(課題方式など第1回)Webエントリーと課題提出が8月4日から8月19日
同志社女子大学 AO方式入学者選抜出願登録が8月19日から始まる
大阪芸術大学短期大学部 総合型選抜1期Webエントリーが8月1日から(小論文を入力)
九州大学 総合型選抜Ⅰ(共創・教育)Web入力は9月1日から、願書受付は9月7日から

例えば大手前大学の課題方式なら、8月中に課題作文を出して、9月に面談を受ける流れです。夏休みの前半には、書く内容が決まっている必要があるんです。

高3の9月の出願から逆算して、高1・高2・高3の春・夏に何を終えておくかを示した図解

高3の1年間の大まかな流れ

2027年度入試のルールで、高3の1年を並べるとこうなります。

時期の目安総合型選抜(AO入試)の動き同時に進めること
4月〜6月志望校と方式を決め、募集要項や入試情報を集めるオープンキャンパスの予約、志望理由の下書き
7月〜8月エントリーや出願登録が始まる方式がある志望理由書の書き直し、面接練習
9月〜10月2026年9月1日以降に出願、試験共通テストの出願(9月15日〜10月2日)
11月〜12月2026年11月1日以降に結果発表学校推薦型選抜は11月1日以降に出願
2027年1月〜共通テストを使う方式の判定共通テスト本試験は1月16日・17日

細かい日程の決まりは、AO入試はいつ?総合型選抜のエントリー・出願・試験の時期でまとめています。

2027年度入試からの変更

文部科学省の通知では、2027年度入試から総合型選抜・学校推薦型選抜で面接による評価を行うことになりました。どの方式を受けるにしても、面接の準備を予定に入れておきましょう。

高1・高2・高3でやることを学年別のスケジュール表で見る

高1は「広げる」、高2は「しぼる」、高3は「仕上げる」

学年ごとに、やることの中心が変わります。今の学年の行だけでなく、次の学年の行も先に見ておくと動きやすいです。

『結局、今の学年で何をすればいいの?』というのが、いちばん知りたいところですよね。

AO入試ガイド編集部で、2027年度入試の日程をもとに学年と季節ごとのやることを表にしました。

時期評定活動志望校研究書類・面接
高1の春〜夏定期テストの勉強の型を作る部活・委員会・興味のある講座に参加気になる分野をメモ活動の記録を始める
高1の秋〜冬苦手科目を放置しない学校外のイベントにも参加してみる大学の学部の名前を調べる印象に残った出来事を書き残す
高2の春〜夏評定を落とさない1つのテーマを続けるオープンキャンパスに行く学びたいことを一文にしてみる
高2の秋〜冬出願基準がある方式を調べる活動の成果をまとめる志望校の候補をしぼる志望理由の下書きを書く
高3の春1学期の成績も大切にする活動を続けながら振り返る方式・日程・出願資格を確認志望理由書を書き直す
高3の夏夏休みの課題もおろそかにしない書類に書く経験を整理オープンキャンパス・面談に参加書類の完成、面接・小論文の練習
高3の秋2学期の授業も続ける面接で話せるように準備結果を見て次の出願先を決める出願、試験、次の入試の準備

高1でやること:評定と「好き」の種まき

高1でいちばん大事なのは、成績の土台を作ることです。調査書には高校での成績が載り、大学は「学習成績の状況」だけでなく他の記載事項も見ます。

もう一つは、興味のあることに手を出してみることです。部活でも委員会でも、学校の探究の授業でも構いません。

『まだ行きたい大学なんて決まってない』という方も心配いりません。高1の段階では、決まっていないのがふつうです。

高2でやること:テーマをしぼってオープンキャンパスへ

高2は、志望分野をしぼっていく時期です。オープンキャンパスで実際の授業や学生の様子を見ると、学びたいことが言葉になりやすくなります。

例えば、こんな問いを自分に投げてみてください。

「高校で一番時間を使ったことは何?」「そこで困ったことは?」「その困りごとを大学で学ぶとしたら何学部?」

この3つに答えられると、志望理由の骨組みがほぼできあがります!

高3でやること:書類を仕上げて出願へ

高3は、書類を仕上げて面接や小論文の練習をする時期です。準備の流れ全体は、AO入試のやり方|エントリーから合格までの手順で順番に紹介しています。

高3の準備を進める順番
  1. 志望校の募集要項や入試情報ページで、方式・出願資格・日程を確かめる
  2. 志望理由書の下書きを書き、先生に一度読んでもらう
  3. 夏休みに書類を書き直し、提出書類をそろえる
  4. 面接と小論文の練習を、本番の形式に合わせて繰り返す
  5. 出願後も、結果が出るまで次の入試の準備を止めない

評定・活動・志望校研究・書類の4本を同時に進めるコツ

4本は別々ではなく、つながっている

評定・活動・志望校研究・書類の4本は、どれか1つだけ進めてもうまくいきません。活動で気づいたことが志望校選びにつながり、それが書類の中身になります。

『部活もあるし、4つも同時になんてムリ…』と感じる方もいますよね。

ただ、4本を毎日少しずつ進める必要はありません。季節ごとに、どれに力を入れるかを決めておけば大丈夫です。

準備の柱何を見られるか早めに始める理由確かめる場所
評定調査書の学習成績の状況と他の記載出願基準がある方式は、届かないと出せない志望校の出願資格の欄
活動志望理由書・活動報告書の中身続けた期間や工夫は後から作れない学校の記録、自分のメモ
志望校研究大学で学びたいことと大学の合い方方式・日程・併願の決まりが大学ごとに違う大学の募集要項・入試情報
書類志望理由書・自己推薦書など書き直しに時間がかかる大学が公開する様式
評定・活動・志望校研究・書類の4本の準備が、活動の気づきから志望校選び、書類の中身へとつながる関係を示した図解

評定:出願基準がある方式を先に知っておく

総合型選抜には、評定の出願基準がない方式も、基準がある方式もあります。例えば慶應義塾大学 看護医療学部のAO入試(2027年度)は、A方式は評定条件なし、B方式は全体の学習成績の状況4.5以上です。

同じ大学でも方式で条件が違うんです。高2のうちに志望校の条件を見ておくと、評定の目標が立てやすくなります。

活動:実績より「続けた記録」を残す

『目立つ実績なんて何もない』と思う方も多いはずです。ただ、大会の賞だけが活動ではありません。

例えば日本経済大学の探究評価型入試(2027年度)は、校内発表会での発表も対象で、大会の規模やレベルは問わないと書かれています。活動の見つけ方はAO入試で活動実績がない時は?書類に書けることの見つけ方で詳しく紹介しています。

一方で、九州大学の次世代研究者発掘入試Ⅰ(2027年度)のように、科学の発表会への出場などを出願要件にしている方式もあります。こうした方式を考えるなら、高1から動く必要がありますね。

志望校研究:方式・日程・併願の3つを見る

志望校研究というと、大学の雰囲気や学べることを思い浮かべますよね。AO入試ではそれに加えて、方式・日程・併願の決まりを見ておくことが大切です。

専願(合格したら入学を確約する)の方式もあれば、他大学と併願できる方式もあります。どの組み合わせで受けるかで、準備の量が変わるんです。

書類:自分の言葉で書く準備をしておく

九州大学の2027年度入試では、志望理由書などは本人の自筆が原則です。生成系AIツールを含め本人以外が作ったと認められた場合は不正行為とみなし、入学許可を取り消すことがあると明記されています。

書類は早く書き始めるほど、何度も自分で書き直せます。志望理由書の書き方は、AO入試の志望理由書の書き方を参考にしてみてください。

季節の変わり目に確かめたいこと
  • 今学期の成績は、志望校の出願基準に届きそうか
  • 活動のメモや写真、作ったものを残しているか
  • 志望校の候補と、それぞれの方式を書き出しているか
  • 志望理由を一文で言えるか
  • 次の季節に何に力を入れるか決めているか

高3の春から始める人の短縮スケジュール

高3の春からでも、やることを絞れば間に合わせられる

高3の春から始める場合は、全部を完璧にするより、志望校と方式を早く決めて書類に集中するのが近道です。

『高3になってからAO入試を知った。もう遅い?』と焦っている方もいますよね。

結論から言うと、高3の春なら準備は間に合わせられます。ただ、高2から準備してきた人と同じやり方では時間が足りないので、順番を変えるのがコツです。

時期やること目安
4月志望分野を決め、総合型選抜がある大学を探す候補を広めに出す
5月方式・出願資格・日程を比べ、受ける方式を決める夏にエントリーがある方式を優先して確認
6月これまでの経験を書き出し、志望理由の下書きを書く先生に一度読んでもらう
7月オープンキャンパスや説明会に参加し、志望理由を書き直す大学で聞いたことを書類に反映
8月書類を仕上げ、面接・小論文の練習を始める本番と同じ時間で練習
9月〜出願と試験。結果を待つ間も次の準備一般選抜の勉強も続ける
高3の春から始める人が、4月の志望分野決めから9月の出願までを月ごとに進める短縮スケジュールを示した図解

AO入試がある大学の探し方は、AO入試がある大学の探し方で紹介しています。

活動実績が少ない時の考え方

高3の春からだと、新しく活動を始めても続けた期間は短くなります。だからこそ、これまでの経験を振り返ることに時間を使いましょう。

授業の課題やアルバイト、家のことなど、続けてきたことは意外とあるものです。そこで考えたことを、大学で学びたいことにつなげられれば十分な材料になります。

よくある失敗

志望校の日程をよく見ないまま夏休みに入り、エントリーや出願登録の期間を逃してしまうこと。夏に動きがある方式もあるので、5月までに志望校の日程を一覧にしておきましょう。

高3の夏以降に知った場合

高3の夏以降に知った場合は、出願期間が残っている方式を探すことから始めます。総合型選抜には、秋以降に出願できる期が設けられている大学もあります。

例えば日本経済大学の総合型選抜(2027年度)は1期から6期まであり、最終の6期は2027年3月16日まで出願できます。探し方はAO入試にまだ間に合う大学の探し方でまとめています。

一人で準備するのが不安な時は

短い期間で書類と面接を仕上げるには、誰かに読んでもらい、練習相手になってもらうことが大切です。まずは学校の先生に相談してみてください。

先生への相談は、こんな言い方で十分です。

「〇〇大学の総合型選抜を考えています。志望理由書の下書きを読んでいただけますか」

学校の先生と進める方法に加えて、総合型選抜の対策塾の無料相談で、準備の進め方を聞いてみる方法もあります。塾に通い始める時期の考え方は、AO入試の塾はいつから通う?始める時期と費用の考え方で紹介しています。

AO入試ガイド

志望理由書・面接・小論文の準備に不安がある方へ

AO入試(総合型選抜)は、書類と面接の準備で差がつきやすい入試です。一人で進めるのが不安な時は、総合型選抜の対策を専門にしている塾の無料相談で、今の準備の状況と志望校に合う進め方を聞いてみましょう。

無料ホワイトアカデミー高等部の無料相談を見る

オンラインと対面から相談の形を選べます。指導の内容や料金は公式サイトで確かめてください。

AO入試の準備はいつからでよくある相談

相談の多くは「今からで間に合うか」と「何を準備すればいいか」

学年によって悩みは違いますが、どれも「今の時点で何から手をつけるか」を決めると前に進めます。

知恵袋などでよく見かける相談から、準備の時期にかかわるものを3つ選んで答えていきます。

高2からAO入試を考え始めても間に合う?

「AO入試をしたい高校2年生だが、今からでは間に合わないか」という相談がありました。

結論から言うと、高2なら十分に間に合います!2027年度入試の総合型選抜の出願は高3の9月以降なので、高2からでも1年以上の準備期間があるんです。

まずは学年別の表の「高2」の行から始めてみてください。志望分野をしぼり、オープンキャンパスに行くところからで大丈夫です。

高1だけど、アピールできることが何もない

「高1で難関大学のAO入試を目指したいが、今の自分にはアピールポイントがない」という相談も見かけます。

『周りの人はすごい実績を持っているのに』と焦る気持ちは自然です。ただ、高1でアピールポイントがないのはふつうのことなんです。

高1は、興味のあることに手を出して、記録を残す時期です。その中で続けたいものが見つかれば、高2・高3でそれを深めていけます。

欠席日数が多いと不利になる?

「高2で、欠席日数が理由でAO入試に落とされることはあるか」という相談もありました。

欠席日数の扱いは大学と方式で違います。例えば慶應義塾大学 理工学部の分野志向型入試(2027年度)は、欠席日数が合計30日以内であることを出願資格にしています。

一方で、欠席日数の条件を書いていない方式も多くあります。気になる方は、志望校の出願資格の欄を早めに見ておきましょう。

早く準備を始めた場合
  • 書類を何度も書き直せる
  • 評定の出願基準に合わせて対策できる
  • 夏のエントリーや出願登録に落ち着いて対応できる
準備が遅れた場合
  • 志望理由を深める時間が足りなくなりやすい
  • 出願基準に届かず、受けられない方式が出る
  • エントリー期間を逃してしまうことがある

よくある質問

AO入試の準備はいつから始めればいいですか?

高2のうちに志望分野をしぼり、活動の記録を始めるのが理想です。2027年度入試の総合型選抜は2026年9月1日以降に出願なので、高3の夏には書類を仕上げる必要があります。

高3の夏から始めても間に合いますか?

方式によっては間に合います。秋以降に出願できる期を設けている大学もあるので、出願期間が残っている方式を探し、書類と面接の準備に集中しましょう。

高1から塾に通う必要はありますか?

塾に通うかどうかは人それぞれです。高1は評定の土台づくりと、興味のあることを広く試す時期なので、まずは学校の授業と活動を大切にしましょう。

評定は高1の成績も関係しますか?

調査書には高校での成績が載り、大学は学習成績の状況などを見ます。どの学期までの成績が対象になるかは、志望校の募集要項と学校の先生に確かめましょう。

AO入試の準備と一般入試の勉強は両立できますか?

両立している人は多いです。総合型選抜の結果は2026年11月1日以降に出るので、不合格だった時に備えて一般選抜の勉強も続けておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • AO入試(総合型選抜)は2027年度入試で2026年9月1日以降に出願、11月1日以降に結果発表
  • 夏にエントリーや出願登録がある方式もあり、書類は夏までに仕上げる
  • 高1は広げる、高2はしぼる、高3は仕上げる時期
  • 評定・活動・志望校研究・書類の4本は、季節ごとに力の入れどころを決めて進める
  • 高3の春からでも、志望校と方式を早く決めて書類に集中すれば間に合わせられる

最新の日程や条件は、各大学の募集要項で確かめましょう。

AO入試ガイド

AO入試ガイド 編集部

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