AO入試は難しい?大変だと感じる理由と乗り越え方

AO入試は難しいのかを、大変だと感じる理由と乗り越え方から解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が文部科学省などの公的機関と、各大学・専門学校の公式サイトや募集要項の公開情報を調べて独自に執筆しています。入試の日程・選考内容・出願条件は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学・専門学校の募集要項で確認してください。

AO入試に挑戦したいけれど、難しいと聞いて迷っている方も多いですよね。

結論から言うと、AO入試は一般入試と「難しさの種類」が違う入試です。学力試験の点数で競うより、書類と面接で自分の考えを伝える準備に手間がかかります。

この記事を読むと、AO入試が大変だと感じる理由と、それぞれをどう乗り越えればいいかが分かります。

目次

AO入試は難しい?先に結論から

先に結論

AO入試が難しいかどうかは、大学・方式によって違い、ひとことでは言えません。ただ、どの方式にも共通して「準備の量が多い」「正解が見えにくい」という大変さがあります。

『AO入試って、結局むずかしいの?簡単なの?』と聞きたくなる気持ち、よく分かります。

AO入試は、今の正式名称で総合型選抜といいます。文部科学省の実施要項(2027年度入試)では、詳しい書類審査と時間をかけた丁寧な面接などで、能力・適性や学習意欲を総合的に評価する入試とされています。

つまり、一般入試のように「この点数を取れば合格」という目安が見えにくいんです。ここが、難しいと感じる大きな理由になっています。

「難しい」の中身は人によって違う

同じ「難しい」でも、何に困っているかは人それぞれです。

例えば、こんな声があります。

「志望理由書に何を書けばいいのか分からない」

「部活と勉強で忙しくて、書類を書く時間がない」

「面接で何を聞かれるか分からなくて不安」

『全部当てはまる…』と思った方も、心配しすぎなくて大丈夫です。困っている中身が分かれば、対処のしかたも決まります。次の章で、理由ごとに分けて見ていきましょう。

大変だと感じる理由を5つに分けて見る

理由が分かれば、やることが決まる

AO入試の大変さは、大きく5つに分けられます。自分がどれに当てはまるかを見つけてから、対処を始めてみてください。

AO入試が難しいと感じる理由を、よくある5つに分けてみました。

大変だと感じる理由なぜそう感じるか乗り越え方
書類の量が多い志望理由書・活動報告・自己推薦書など、何種類も書く下書きを早く始め、書き直しの時間をとる
正解が見えない点数の基準がなく、何が評価されるか分かりにくい大学のアドミッション・ポリシーと要項を読み込む
時期が早い出願が高3の9月以降で、夏休みに書類を仕上げる高3の春までに志望校と志望理由の芯を決める
一般入試との両立書類の準備で勉強時間が削られる週ごとに書類と勉強の時間を分けて決める
面接で深掘りされる書類の内容を何度も「なぜ」と聞かれる書類をもとに質問を作り、声に出して練習する

書類の量:想像よりずっと多い

例えば慶應義塾大学 総合政策・環境情報学部のAO入試(2026夏秋AO)では、志望理由などの文章が日本語で2000字以内です。そこにA4で2枚以内の自由記述や、中学校卒業以降の活動報告が加わります。

一度で書き上げることはまずできません。何度も読み直して直す時間を、最初から予定に入れておくのがコツです。

正解が見えない:大学が求める人の姿を読む

『何を書けば正解なのか分からない』という悩みは、とても多いです。

手がかりになるのは、大学が公表しているアドミッション・ポリシー(どんな学生に来てほしいかの方針)と募集要項です。そこに書かれた言葉と、自分の経験が重なるところを探してみてください。

時期が早い:夏休みが勝負になる

総合型選抜の出願は、文部科学省の実施要項で2026年9月1日以降とされています(2027年度入試)。一般入試の個別試験が2027年2月1日からなのと比べると、かなり早いですよね。

つまり、高3の夏休みには書類がほぼ仕上がっている必要があるんです!

準備をいつから始めるかは、AO入試の準備はいつから?学年別のスケジュールで学年ごとにまとめています。

AO入試が大変だと感じる理由を、書類の量・正解が見えない・時期が早い・両立・面接の5つに分けて対処と並べた図解

一般入試と比べて手間がかかるところ

手間がかかるのは「自分で考える部分」

一般入試は、決まった範囲を勉強して点数で勝負します。AO入試は、何を書くか、どう話すかを自分で組み立てる部分が多い入試です。

一般入試と比べると、どこに手間がかかるのかを並べてみます。

比べる項目AO入試(総合型選抜)一般入試(一般選抜)
主に見られるもの書類・面接・小論文など学力検査・小論文など
出願の時期(2027年度入試)2026年9月1日以降共通テストは2027年1月、個別試験は2月1日以降
準備の中心志望理由づくり・書類・面接練習教科の勉強
合格の目安点数の基準が見えにくい過去問や模試で目安をつかみやすい
結果の発表2026年11月1日以降2027年3月31日まで
AO入試と一般入試で手間がかかるところの違いを、2列で比べた図解
AO入試ならではの良いところ
  • 学力試験だけでは伝わらない経験や意欲を伝えられる
  • 年内に結果が出る方式が多い
  • 学びたいことを深く考える時間になる
AO入試ならではの大変なところ
  • 書類の準備と書き直しに時間がかかる
  • 何が評価されるかが見えにくい
  • 不合格の場合、一般入試の勉強の時間が減っている

学力試験がない方式ばかりではない

「AOなら勉強しなくていい」と思われがちですが、それも少し違います。

例えば東北大学のAO入試Ⅱ期(2027年度・文学部の例)では、全員に英文読解などの筆記試験があり、配点は筆記400・面接300です。帝京大学の総合型選抜(2027年度)も、基礎能力適性検査を組み合わせています。

志望校の選考方法に筆記があるなら、その対策も準備に入れておきましょう。

一般入試と両立する時の時間の分け方

AOと一般を両方考えている方にとって、いちばん悩ましいのが時間の配分ですよね。

時期ごとに、どちらに比重を置くかの目安を並べてみました。日付は2027年度入試の実施要項と共通テストの日程です。

時期AO入試の準備一般入試の勉強
高3の春〜夏休み前志望校選び・志望理由の芯づくり基礎の勉強を続ける
夏休み書類の下書きと書き直し毎日少しでも続ける
2026年9月〜10月出願・面接や試験の練習共通テストの出願(9月15日〜10月2日)
2026年11月以降結果の発表を待つ勉強の比重を戻す
2027年1月なし共通テスト本試験(1月16日・17日)

AOの準備に集中する時期があっても、一般入試の勉強をゼロにしないことが大切です。結果が出たあとの切り替えが、ずっと楽になります!

大変さを乗り越える進め方

一人で抱えずに、順番と相談相手を決める

AO入試の準備は、やることを順番に並べ、読んでくれる人を早めに見つけると、ぐっと進めやすくなります。

『やることが多すぎて、何から手をつければいいか分からない』という方は、次の順番で進めてみてください。

大変さを小さくする進め方
  1. 志望校の募集要項を読み、選考方法と日程を書き出す
  2. 学びたいテーマを一文で書く
  3. 高校での経験を書き出し、テーマにつながるものを選ぶ
  4. 志望理由書の下書きを作り、先生などに読んでもらう
  5. 書類をもとに面接の質問を作り、声に出して練習する
  6. 一般入試の勉強を続ける曜日と時間を決めておく

エントリーから合格までの全体の流れは、AO入試のやり方|エントリーから合格までの手順で順番に紹介しています。

準備が止まりかけた時に確かめること
  • 志望理由の一文が、まだ自分の言葉になっているか
  • 書類の締切から逆算した予定があるか
  • 書類を読んでくれる人が決まっているか
  • 一般入試の勉強をゼロにしていないか

面接の深掘りは「なぜ」を重ねて練習する

面接で不安なのは、書類の内容を何度も深く聞かれることですよね。

練習では、自分の答えに対して「なぜ?」を重ねて聞いてもらうのがおすすめです。例えば、こんなやりとりです。

「なぜこの学科を選んだのですか」「地域の交通の問題を学びたいからです」

「なぜ交通の問題に関心を持ったのですか」「通学のバスが減って、困っている人を見たからです」

こうして根っこまでたどれると、本番で深く聞かれても落ち着いて答えられます。

読んでくれる人を見つけることが近道

書類も面接も、自分だけで直すと同じところでつまずきやすくなります。

まずは担任の先生や進路指導の先生に相談してみましょう。

それでも時間が足りない時は、総合型選抜の対策塾を使う方法もあります。塾の選び方はAO入試の塾・予備校の選び方で、比べる観点から紹介しています。

AO入試ガイド

志望理由書・面接・小論文の準備に不安がある方へ

AO入試(総合型選抜)は、書類と面接の準備で差がつきやすい入試です。一人で進めるのが不安な時は、総合型選抜の対策を専門にしている塾の無料相談で、今の準備の状況と志望校に合う進め方を聞いてみましょう。

無料ホワイトアカデミー高等部の無料相談を見る

オンラインと対面から相談の形を選べます。指導の内容や料金は公式サイトで確かめてください。

よくある失敗

大変さから逃げるように、書類の準備を後回しにしてしまうことです。出願の直前に書くと書き直しができず、面接で深掘りされた時にも答えにくくなります。

AO入試の難しさについてよくある相談

「一般と比べてどうか」という相談が多い

知恵袋などでは、AO入試と一般入試のどちらが難しいかを比べる相談がよく見られます。

よく見かける相談から、3つを選んで答えていきます。

AO入試と一般入試、どちらの合格率が高い?

「AO入試はそんなに難しいのか。一般入試と比べてどちらの合格率が高いと思うか」という相談です。

結論から言うと、大学・学部・方式によって違うので、どちらが高いとは言えません。比べるなら、志望学科の入試結果のページで、方式ごとの数字を同じ年度でそろえて見てみてください。

ただ、AO入試は合格率だけでなく、準備にかかる時間も考えて選ぶことが大切です。

慶應SFCにAO入試で合格するのは、一般入試よりずっと難しい?

「慶應SFCのAO入試は、一般入試の筆記で合格するよりも難しいのか」という相談もありました。

慶應SFCのAO入試は、書類選考と面接で選ぶ入試です。要項の統計では、2025夏秋AO(2026年4月入学)の志願者は2学部で計1,474人、2次合格者は計289人でした。

一般入試とは見られる力が違うので、単純には比べられません。自分が力を出せるのはどちらの形かで考えてみましょう。

東北大学のAO入試Ⅱ期は難しい?

「東北大学のAO入試Ⅱ期で受かるのは難しいか」という相談です。

東北大学のAO入試Ⅱ期(2027年度)は、東北大学を第一志望とする人が対象です。文学部の例では、出願要件が「調査書の学習成績概評がA段階に属する者」で、現役のみが出願できます。

出願の条件と選考の中身を見ると、しっかりした準備が要る入試だと分かります。難しいかどうかより、自分が条件を満たし、筆記と面接の準備ができるかで判断してみてください。

よくある質問

AO入試は一般入試より難しいですか?

難しさの種類が違うので、ひとことでは比べられません。AO入試は書類と面接の準備に手間がかかり、一般入試は教科の勉強量が中心になります。自分が力を出しやすい形で選ぶのがおすすめです。

AO入試が難しいと言われるのはなぜですか?

書類の量が多いこと、点数のような正解の基準が見えにくいこと、出願が高3の9月以降と早いことなどが主な理由です。理由ごとに対処すれば、大変さは小さくできます。

AO入試に落ちたら、一般入試に間に合いますか?

総合型選抜の合格発表は2026年11月1日以降で、共通テストは2027年1月16日・17日です(2027年度入試)。一般入試の勉強を完全に止めずに続けておけば、切り替えやすくなります。

浪人生にとってAO入試は難しいですか?

浪人生だから不利と決まっているわけではありませんが、出願できる方式が限られることがあります。慶應SFCのAO入試のように卒業年の制限がない方式もあれば、東北大学のAO入試Ⅱ期(2027年度)のように現役のみの方式もあります。まず出願資格の卒業年を確かめましょう。

AO入試の準備は一人でもできますか?

できます。ただ、書類は他の人に読んでもらうと直すところが見つかりやすいので、学校の先生などに早めに相談しておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • AO入試は一般入試と「難しさの種類」が違う入試
  • 大変さは書類の量・正解が見えない・時期が早い・両立・面接の5つに分けられる
  • 出願は2026年9月1日以降なので、高3の夏休みには書類を仕上げておく
  • 筆記試験がある方式もあるので、選考方法は募集要項で確かめる
  • 順番を決め、読んでくれる人を早めに見つけると準備が進めやすい
AO入試ガイド

AO入試ガイド 編集部

大学のAO入試(総合型選抜)と専門学校のAO入試について、仕組み・日程・選考内容・併願の考え方・対策の進め方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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