AO入試のAOとは何の略?意味と「アドミッション・オフィス」の役割

AO入試のAOとは何の略か、アドミッションズ・オフィスの意味を解説する記事のアイキャッチ

当サイトの記事は、編集部が文部科学省などの公的機関と、各大学・専門学校の公式サイトや募集要項の公開情報を調べて独自に執筆しています。入試の日程・選考内容・出願条件は年度ごとに変わるため、最新の情報は各大学・専門学校の募集要項で確認してください。

「AO入試」と何度も聞くのに、AOが何の略なのかは知らないままという方も多いですよね。

結論から言うと、AO入試のAOとは「アドミッションズ・オフィス(Admissions Office)」の略です。日本語にすると、入学者を選ぶ仕事をする部署、という意味になります。

この記事を読むと、AOの意味と、その意味を知ることで志望理由書がどう書きやすくなるかが分かります。

目次

AO入試のAOとは?「アドミッションズ・オフィス」の略です

先に結論

AOは英語の「Admissions Office」の頭文字です。admission は入学を認めること、office は事務を行う部署のことで、合わせて「入試を担当する部署」という意味になります。

『AOって、何かの専門用語の略なの?』と気になっていた方もいるはずです。

実は、大学の正式な入試の名前を見ると、AOの元の言葉がそのまま書かれています。

慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部(SFC)の入試は、正式名を「アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)」としています。同志社大学も、2027年度の入学試験要項で「アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)」と書いています。

言葉を1つずつ分けるとこうなる

ばらばらにすると、意味がつかみやすくなります。

言葉意味入試でいうと
Admission(アドミッション)入学を認めること誰を入学させるかを決めること
Office(オフィス)事務を行う部署入試の仕事を受け持つ部署
Admissions Office入学者を選ぶ部署学生を選ぶ専門のチーム
AO入試その部署が選ぶ入試書類や面接で人物をじっくり見る入試

大学によっては、こうした部署を「アドミッション機構」や「アドミッションセンター」といった名前で置いています。例えば東北大学には「アドミッション機構」があり、AO入試の案内もそこから出ています。

入試の名前の中の「AO」は学校ごとに書き方が違う

同じAOでも、募集要項での書き方は学校によって少しずつ違います。2027年度入試(2027年4月入学)の公式の名前を並べました。

学校募集要項での名前
慶應義塾大学 総合政策・環境情報学部アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)
同志社大学アドミッションズオフィス方式による入学者選抜(AO入試)
東北大学AO入試Ⅱ期・AO入試Ⅲ期
日本経済大学総合型選抜の中の1つの方式としてのAO入試
大阪芸術大学短期大学部総合型選抜入学試験(旧AO入試)
専門学校中央医療健康大学校AO入試(総合型選抜)

『総合型選抜とAO入試、どっちの名前で探せばいいの?』と迷った時は、両方の言葉で志望校の入試ページを探してみてください。

「AO入試の意味」を一言でいうと

AO入試の意味を短く言うと、「入試の担当部署が、書類と面接で時間をかけて選ぶ入試」です。

文部科学省の令和9年度(2027年度入試)の実施要項でも、総合型選抜は「詳細な書類審査と時間をかけた丁寧な面接等」を組み合わせる入試とされています。言葉の意味と、入試の中身がつながっていますよね。

AO入試の全体の仕組みはAO入試とは?総合型選抜との関係と仕組みで紹介しています。

なぜ部署の名前が入試の名前になったの?

「どの部署が、何を見て選ぶか」が名前に出ている

一般入試が「試験の点数」で選ぶのに対して、AO入試は「担当部署が人物を見て選ぶ」入試です。選び方の違いが、そのまま名前になっていると考えると分かりやすいです。

『部署の名前を入試につけるなんて、ちょっと変わっているな』と思いませんか。

これは、一般入試と比べると納得しやすいんです。一般入試は、学力試験の点数で合否を決めるのが中心です。

一方でAO入試は、誰を入学させるかを考える部署が、志望理由や活動、面接での受け答えを見て選びます。「試験の名前」ではなく「選ぶ人と選び方」が名前に入っている、というイメージです。

一般入試とAO入試を言葉で比べる

比べること一般入試(今の一般選抜)AO入試(今の総合型選抜)
名前が表すものだれでも受けられる学力試験入試の担当部署による選考
主に見るもの学力検査や小論文の結果書類・面接・小論文などを合わせて
受験生が準備するもの試験科目の勉強志望理由・活動の記録・面接の準備
学校とのやりとり試験当日が中心書類や面接で何度もやりとりする

今の大学では「総合型選抜」という名前に

大学では、2021年度入試から「AO入試」の正式名称が「総合型選抜」に変わりました。そのため、大学の募集要項では総合型選抜という名前を見ることが多いはずです。

それでも、慶應SFCや同志社大学のように、方式の名前としてAO入試を残している大学もあります。今の呼び方はAO入試の今の言い方は?で、名前が変わって何が変わったかは総合型選抜と旧AO入試の違いで紹介しています。

AOがAdmissions Officeの略で、入試を担当する部署が人物を見て選ぶ入試という意味になる流れを示した図解

アドミッション・ポリシーを志望校のサイトで探して読む3ステップ

AOの意味が分かると、読むべきものが見えてくる

入試を担当する部署が何を基準に選ぶのかは、多くの学校が「アドミッション・ポリシー」や「求める学生像」として公開しています。これを読むのがAO入試の準備の第一歩です。

アドミッション・ポリシーは、日本語にすると「入学者受入れの方針」のことです。どんな学生に来てほしいかを、学校が言葉にしたものなんです。

専門学校では、出願の条件にこの言葉が入っている学校もあります。例えばトヨタ名古屋自動車大学校のAO入学試験は、アドミッション・ポリシーと照らして書類審査と面談で判定する入試だと説明しています。

龍馬学園の総合型選抜入試や、平岡調理・製菓専門学校の総合型選抜も、アドミッション・ポリシーを理解していることをエントリーの条件にしています。

アドミッション・ポリシーを探して読む3ステップ
  1. 志望校の公式サイトの入試情報のページで「アドミッション・ポリシー」「求める学生像」を探す
  2. 大学全体のものと、志望する学部・学科のものを両方読む
  3. 気になった言葉に線を引き、自分の経験と結びつくものを3つ選ぶ

『どこに書いてあるのか分からない』という時は、募集要項の最初のほうのページも見てみてください。入試の案内と一緒に載っていることがよくあります。

専門学校の「求める生徒像」も同じ考え方

専門学校のAO入試も、考え方は大学と同じです。

文部科学省の専修学校の情報サイト「#知る専」では、専門学校のAO入試を「その学校が求める生徒像に、志願者が合うか?を基準に合否を決定」すると説明しています。入学後に何を学び、将来どんな仕事をしたいかを面接などで見極める、とも書かれています。

つまり、専門学校でも「学校の求める人物像を読んで、自分と重ねる」準備が役に立つんです。

読む時に気をつけたいこと

アドミッション・ポリシーは、どの学校も似た言葉に見えることがあります。ただ、学部ごとに読み比べると、求めているものの違いが見えてきます。

例えば「主体的に学ぶ」「人と協力して課題に取り組む」「地域の課題に関心がある」といった言葉は、学部によって重みが違います。どの言葉が何回出てくるかを数えてみるのも1つの方法です。

よくある失敗

アドミッション・ポリシーの言葉をそのまま志望理由書に写してしまうこと。読む人には「サイトを見て書いた」とすぐ伝わります。言葉は自分の経験で言いかえて使いましょう。

読んだ内容を志望理由に生かすメモの取り方

「学校の言葉」と「自分の経験」を1行ずつ並べる

アドミッション・ポリシーを読んだら、その言葉に当てはまる自分の経験を横に書き出します。このメモが、志望理由書と面接の材料になります。

『読んだけど、どう使えばいいのか分からない』という方も多いですよね。ここが大事なところです。

おすすめは、次のような3列のメモを作ることです。

学校の言葉(例)当てはまる自分の経験入学後にしたいこと
地域の課題に関心がある地元の商店街の清掃活動を続けてきた地域づくりの授業でまちの課題を学ぶ
人と協力して取り組む文化祭で係のリーダーをしたグループでの課題研究に参加する
主体的に学ぶ気になったことを本で調べてまとめてきたゼミで自分のテーマを決めて研究する

この表の中身はあくまで書き方の例です。自分の経験で埋めてみてください。

メモを作ったら確かめること
  • 学校の言葉を3つ以上選べている
  • それぞれに具体的な場面の経験がある
  • 入学後にしたいことが学部の学びとつながっている
  • 経験が高校時代のものを中心にしている
アドミッション・ポリシーの言葉と自分の経験、入学後にしたいことを3列に並べるメモの作り方を示した図解

このメモができたら、志望理由書の下書きはぐっと楽になります。構成の型や書き直しの進め方はAO入試の志望理由書の書き方で紹介しています。

一人でメモを書いても、学校の言葉と自分の経験がうまくつながらないことも。そんな時は、先生や対策塾の無料相談で、第三者に読んでもらうのも1つの方法です。

AO入試ガイド

志望理由書・面接・小論文の準備に不安がある方へ

AO入試(総合型選抜)は、書類と面接の準備で差がつきやすい入試です。一人で進めるのが不安な時は、総合型選抜の対策を専門にしている塾の無料相談で、今の準備の状況と志望校に合う進め方を聞いてみましょう。

無料ホワイトアカデミー高等部の無料相談を見る

オンラインと対面から相談の形を選べます。指導の内容や料金は公式サイトで確かめてください。

AO入試の意味でよくある相談

意味を知ると、不安の多くは小さくなる

AOの意味についての相談は、言葉そのものよりも「普通の入試と何が違うのか」という不安から来ていることが多いです。

知恵袋などでよく見かける相談から、3つを選んで答えていきます。

AOとはどういう意味?普通の入試とは違う?

「AO入試のAOとはどういう意味か、普通の入試とは違うのか」という質問は、昔からよく見かけます。

AOはアドミッションズ・オフィスの略で、入試を担当する部署のことです。普通の入試(一般入試)が学力試験の点数中心なのに対して、AO入試は書類と面接で人物をじっくり見るところが違います。

AOは別の言葉の略だと聞いたけど本当?

「AOは、からかうような言葉の頭文字だと友達に言われた」という相談もありました。

これは冗談として広まった言い方で、正しくありません。慶應義塾大学や同志社大学の正式な入試の名前にも、アドミッションズ・オフィスという言葉が書かれています。

『AOは楽な入試』という思い込みもありますが、今は面接に加えて、小論文や筆記試験を行う大学もあります。気にせず、自分の準備に集中しましょう。

専門学校の「出願許可」とはどういう意味?

専門学校のAO入試を受けた人から、「面接は終わったが、出願許可とはどういう意味か」という相談もありました。

専門学校のAO入試では、面接や面談のあとに「出願してよい」という許可をもらい、それから正式に出願する学校が多いんです。例えば神田外語学院は、オープンキャンパス参加とAO面談のあとに出願許可証を出し、それが出願に必要としています。

出願許可が出たあとの流れや書類は学校ごとに違うので、届いた案内をよく読んでおきましょう。

よくある質問

AO入試のAOとは何の略ですか?

Admissions Office(アドミッションズ・オフィス)の略です。入学者を選ぶ仕事をする部署という意味です。

AO入試の意味を簡単に教えてください。

入試を担当する部署が、志望理由書などの書類と面接で、学校が求める学生像に合うかを見て選ぶ入試です。大学では今、総合型選抜と呼ばれています。

アドミッション・ポリシーとは何ですか?

学校がどんな学生に入学してほしいかを言葉にした「入学者受入れの方針」です。志望校の公式サイトの入試情報のページで探してみましょう。

アドミッション・ポリシーは面接でも役に立ちますか?

役に立ちます。「なぜこの学校を選んだのか」と聞かれた時に、学校の言葉と自分の経験を結びつけて話せるからです。メモを見返してから面接に臨みましょう。

AO入試という名前は今も使われていますか?

使われています。大学の正式名称は総合型選抜ですが、慶應SFCのように方式の名前にAO入試を残す大学もあり、専門学校ではAO入試と呼ぶ学校が多くあります。

まとめ

この記事の要点
  • AO入試のAOとは、Admissions Office(入試を担当する部署)の略
  • 担当部署が書類と面接で人物を見て選ぶことが、入試の名前になっている
  • 大学では2021年度入試から総合型選抜という名前になった
  • アドミッション・ポリシーを読み、自分の経験と並べたメモを作ると志望理由が書きやすい
AO入試ガイド

AO入試ガイド 編集部

大学のAO入試(総合型選抜)と専門学校のAO入試について、仕組み・日程・選考内容・併願の考え方・対策の進め方を、受験生と保護者の目線で整理している情報サイトです。 公式サイト

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